実現したらとっても素敵だけど
なかなか実行出来ないことのひとつ、
お花を買って自分で
お家に素敵に飾ること。
その実現のための手助けとして、
自分で選ぶときの
花同士の色合わせについて、
これまで同系色、類似色の法則を
お伝えしてきましたが、
本日は基本の色合わせの最終回、
補色についてお話しようと思います。
同系色や類型色とは違い
補色に関してご存じの方は
あまりいないかもしれません。
だけどもし知っていたら、
色合わせの幅がぐっと広がり、
それはお花合わせだけではなく
ファッションやインテリアにも
応用が効く色の知識なので、
今日はしっかり読んで
いただけたらと思います。
補色とは、
色相環の対にある色同士のことです。
その2つの色は互いに引き立てあう色だと
言われています。
上の表でみると一番上にある赤の補色は
一番下の青緑、
右上の黄色の補色は左下の青紫、
左横の紫の補色は右横の黄緑、
となります。
補色の花合わせは
動きやリズムが生まれたり、
華やかな雰囲気を演出したり、
生き生きとした躍動感を
演出したいときに用います。
ただ、一番遠い色同士なので
合わせ方によっては
けばけばしくなったり、
キレイにまとまらなかったり、と
なかなか難しい色合わせでもあります。
そんな補色の難しい色合わせを
お花に応用するときのポイントは、
①メインの色を決めその補色は
色の分量を少な目にする
②はきりした色同士でなく、
淡い色同士で組み合わせる
③正反対の色ではなく
少しずらした色で合わせる、
などの工夫が必要です。
例えば、上の写真のブーケは
オレンジのチューリップと
水色のデルフィニュームが
補色関係になっています。
つなぎカラーとしてベージュの
カーネーションを入れて
色の差を緩和しつつ
躍動感を演出しています。
もうひとつ、
こちらはハーブのブーケですが、
畑で育った生き生きとした躍動感を
表現したかったので
ひまわりとトルコ桔梗の色を
黄色と紫の反対色にしています。
たくさんのグリーンの間に
補色同士のお花の分量を少な目にしたり、
薄めの色味を選んだりして、
自然に調和して見えるよう
工夫をしてみました。
補色の色合わせは少し難しいですが、
上手くいったときは同系色には出せない
華やかな調和を演出できて
とっても楽しいですよ!
皆様も今日習った知識と
ご自身の感覚を頼りに、
試してみてくださいね。
Fleuriste ville
フルリストヴィレ
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